ネタ帳その3
本作はあくまでラヴストーリーでありたいと思う。
ネタバラシになるから、あまり深くは書けないのだが。
でも、張作霖もリットン卿も永井荷風も石原莞爾も知らないで隣国と接していることの危うさと、GHQやソ連の南下、シベリア抑留や満映を知らないで今を語る世代の増加という危険を沸々の感じた2016年に書き始めた脚本であることは否めない。
今生きている我々の3世代前、4世代前の人々は、そこにいたのである。
その人らの歩みは必ず僕たちに繋がっているのだから、せめてほんの少しでも語り継ぎたいと思ったのだ。しかも、大きな歴史ではなく、その中にいる僕たち市井の人のことを。
大きな波にいつも流されるしかない僕らは、せめて流され方を知らなければいけないと思った。
奇しくも何故か、本番は9月18日『九・一八』満州事変の始まった日、今回のスコアが書き上がったのは8月9日。
そんなことを思った80回目の終戦記念日。
今できることを大切に。
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